みんな誰かの役に立っている ~ふせんだけでの小さな交流~



ある日のこと



夜遅く自宅に帰ると
玄関扉に謎のふせんがありました。



一瞬、恐怖で固まる私
玄関先にふせんが貼ってあるくらいでは
怖くなることなんて
あまりないのかもしれないのですが…



20年以上も前の幾度のストーカー被害



本当に一瞬でいろんなことが
頭の中を駆け巡りました。



ハッと我に返り
恐る恐るふせんを手にすることに。



するとそこにはお二階さんからのメッセージ



「ベランダに干していたラグを
 あやまって落としてしまいました
 ご迷惑をおかけしてすみません
 お留守なので19時にまた改めて伺います」



あら、もう22時をまわってる
何回も来てくれたんだろうなぁ…。



ベランダを見てみると
しっかりとした存在感でラグがありました。
あるとわかっていて見ても
存在感にちょっと私も半笑い。



これは落とした時のショックは大きそう
雨降らなくて良かったなぁ
早く届けに行かなくちゃ。



夜遅かったので玄関先にお届けしよう
もちろん私もふせんに
メッセージ…φ(..)



あ、お二階さん電気がついてる
どうしよう
うーん、押しちゃえ

「ピンポーン」

「…」

どうしよう、遅すぎたかな

しばらくすると中から

「はーい」との声


「すみません!置いてます!!」
もはやピンポンダッシュと変わらぬ速さ
とりあえず返せてひと安心。






翌日、腰を痛めてしまい
カメのような動きで過ごしておりました。
ゆっくり動くと痛くない。



そんなとき不意に鳴るインターホン。
痛いことを忘れてパッと立ち上がってしまい
激痛が走り動けない



…間に合いませんでした…



すると「コトン」とポストに何か入る音



あいたたた、ゆっくり見に行くと
素敵にラッピングされた
バスソルトに大きめのふせん。



そこにはお詫びと感謝のメッセージ



「その日に返してくださり助かりました
 お心遣いありがとうございました」
そのようなことがびっしり書いてありました。



あ、なんだかすごく嬉しい
もう今日はゆっくりしよう。






さっそくお風呂へ
ポプリの香りと
お二階さんの優しさに
腰の痛みも和らぎます。



翌日元気に歩けるように
その喜びと応対できなかった
お詫びを( ..)φメモメモ



ふせんだけでの小さな交流
嬉しさはずっと心に残ります。



お二階さんの扉へ貼ったふせんを眺めながら
もう同じことがあったとしても



”恐怖が蘇ることはない”



これからは置手紙を見てもふせんを見ても
嬉しかったことを思い出せる



そう感じたのです。



「不要な思い込みはすべて外してしまおう」



そう決めてから
本当に思い込みを手放す出来事が続きます。



まさかお二階さんは
ラグを落としてしまったことで
こんなにも私の心に嬉しい変化を



もたらしたことなど知りもしないでしょう。
ご近所さんに



「昔、ストーカー被害にあいまして…」



などと言うはずもありません。
腰の痛みが和らいだことへの
お礼を伝えることが精一杯。



けれどこの出来事をこうして表現することで
もし誰かの心に届くなら



お二階さんへの感謝の気持ちを込めて
感じたことをお伝えしてみます。





何か自分が失敗したり
誰かに迷惑をかけたと感じる出来事



もしそんなことがあったとしても
それさえも誰かの役に立っている。



まわりまわって
ずっとまわり続けているかもしれないし



もしかしたら
自分だけが知らないだけかもしれない
そんなこともきっとあります。





もし悔やんでいることがあったとしたら
少しだけ視点を変えてみましょ



きっとどこかで
誰かの役に立っています



そしてもし誰かの視点が少し変わり
心がふわっと軽くなったなら



その軽くなったエネルギーが
いつかきっと私のお二階さんに
嬉しい出来事を運んでくれる



そんなふうに思うのです



~愛と自由と豊かさと
  生きがいに満ちた人生へ~




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