不安、さみしさ、生きづらさ… それは生きようとするあなた自身の心の声

幼いころから常に生きづらさを抱えていました。

それを解消しようと
いろいろな方法を模索する日々。

けれど、何も変えることができない。
自己否定とともに生きづらさは増し
体調は悪くなるばかり。
すると同じように息子も体調を崩していきました。



生きるエネルギーが枯渇し
不安やさみしさ、絶望感に心を覆いつくされる。

ほんの少しの光さえもない
延々とどこまでも続く真っ暗なトンネルの中。

それはとても果てしなく感じ
何も見えずどこへ進んでいけばいいのか
自分はどこへ向かっているのか
進んでいるのかさえも全くわからない
そんな苦しみだけを抱えた時期があります。



その頃、私の頭の中には
二つの選択肢しかありませんでした。

「息子と死ぬか、一人で死ぬか」

もちろんどちらも選ぶべきではない。
そんなことはわかっていました。
でもその頃の私にはそれ以外
何も思い浮かんではこなかったのです。

息子を連れて行こうとした理由は
母が自死したことで私自身が
「連れて行ってほしかった」と
何度も何度も思う出来事があったから。


でもある日、それを感じ取った息子から

「死にたいなら一人で死んでくれ」

そう言われてしまいます。
本当にそう思っていたわけではありません。
でも彼はそう言うしかなかったのです。

そんなことを言わせてしまったのだから
私も自分が間違っていると気づけばいいのに。
私の頭の中で
もう一人の私がさらにささやき続けます。

「一人で死ななくちゃ」



とても大切な人を海の事故で亡くしていたので
海に行く勇気はなく
近くの大きな河へ向かいました。

そこは私の心と同じように
ほとんど何も見えない暗闇の世界。

何もかも終わらせてしまえばいい
この暗闇をこの苦しみを早く終わらせよう
するとそう思う私に
いつもの私とは違う誰かが語りかけてきました。


「あなたの息子はどうなるの?」


でも、彼は一人で死ねと言っていた。
だからこれでいいのです。
言葉を振り払うと


「本当にそれでいいの?」


また語りかけてきます。


「あなたと同じ苦しみが始まるだけじゃないの?」
「本当にそれでいいの?」



そう言うのです。
同じ苦しみ…?



そうだ、私は母を救えなかった。
その思いは私を苦しめた。
そしてそれをずっと抱えて生きてきた。
こんな思いは
こんな思いだけは絶対にさせるわけにはいかない。



だって私にとって唯一の幸せであり
かけがえのない宝物なのだから。




少し、正気に戻ったのでしょう。
急に怖くなってきました。
人生を終わりにしようとするときに怖いって
矛盾していますよね。

本当は人って
どんなときも生きたいのだと思います。

でも、どうしたらいいのかわからない。
そらに、宇宙に問いかけました。

「私はどうすればいい?」

答えは返ってきません。けれど

「今日だけでも生き延びたら
  この先も生きていいかな」

ふとそんな気がして、その日を生き延びるために
家族以外の誰かと話そうと思いました。
けれど、何故かいつも
すぐ連絡が取れる友人たちと繋がれない。

「ほら、やっぱり」

聞きたくないささやきが始まります。
でもそのときは生きることを
しっかり選んでいたのでしょう。


誰かいないかな、今すぐに話せる人…
急に連絡してもあまり気にせず
気軽に少し会話をしてくれそうな人。

最後に一人だけ思い出し、連絡を取りました。
友人と言えるほど親しくもなかったのに。
何かを察してくれたのか、理由も聞かず
ほんの少しだけ時間を作ってくれました。




カフェに行くとお腹がすいていることに気づく私。
朝から何も口にしていなかったのです。
もう寝静まる頃なのに。

食べることって大切ですね。
自然と落ち着きを取り戻していくのがわかります。

息子に余計な心配はこれ以上かけたくないから
とりあえず今日は帰って寝よう。



少しだけ元気を取り戻し、帰ろうとする途中
すぐ近くにある海へ連れて行ってくれました。

怖くて一人では何年も近寄っていなかった海。
以前は何か辛いことがあったとき
私を理解してくれる人が一人だけいました。
学生のころ、大好きだった人。

大人になって偶然再会。
その後、お付き合いしたことは一度もないけれど
いつも妹のように気にかけ
私の幸せを願ってくれた大切な存在。
突然、海で亡くなってしまいました。

たまたま遠方にいたためお葬式にも行けず
いまだに信じることができません。
私はその日
母と彼に会いたかったのかもしれません。


「まだこなくていいよ」


どこからかそんな声が聞こえた気がしました。


「生きていこう、息子がいるかぎり」
「もう少し、生きてもいいよね」


ほんの少しですが心に変化が起こった日でした。
でも幸せになると決心するのは
まだまだずっと遠い先のこと。


けれど
その日からいろいろな出来事が起こるのです。


全く想像もつかない別世界へと
ゆっくりゆっくり人生が動き始めます。





この日、私を支配した人生最強の思い込み
~苦しみ疲れ果てたら死ななくてはいけない~
そんなこと絶対にありません
ちょっと美味しいもの食べるだけで
今ではこんなに元気なのですから


~愛と自由と豊かさと
    生きがいに満ちた人生へ~

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